こんにちは!週末サーファーのMaruです!
サーフィン歴約15年!!と経歴だけは無駄に長い僕ですが、仕事や住んでいる場所の都合により、サーフィンに行けるのは良くても週に1度です・・・
数時間かけて海に行ってもコンディションが悪く、
海に入っても全く練習できずに帰る日
もよくあります。
そんな中、(コロナ禍ということもあり)出会ったのが、
週末サーファーでも簡単にサーフィンの練習ができるウェイクサーフィン
でした!!
結論を言いますと、このウェイクサーフィンはサーフィン初心者~中級者にとって非常に効率の良い最適なサーフィン練習方法で
僕のレベルくらいならめちゃくちゃ練習になります!!
それでは、これからはその根拠などを徹底解説していきますので、興味のある方は読んでください。
注)この記事はあくまでも、海から遠方に住んでいる週一サーファー目線で書いたものです。いつでも海に行ける環境の人は海で練習するのがベストだと思います。ウェイクサーフィンはお金がかかりますからね…涙
≪自己紹介≫
【年 齢】 :30代
【サーフィン歴】:約15年
【練習中の技】 :キレのあるオフザリップ
ウェイクサーフィンとは、走行するボートから発生した引き波の力を利用して波に乗るマリンスポーツです。
似たようなマリンスポーツにウエイクボードがありますが、ウエイクボードはトーイングロープを持ち、船の推進力を利用して前に進むので、根本的に原理が違います。
波が立たないと出来ないサーフィンに比べ、ウエイクサーフィンはボートさえあれば内海や湖でも楽しめますし、船が進む限り永遠と同じコンディションの波が発生するので、ある程度の基礎スキルさえあれば誰でもロングライドが可能になります。
※風には弱いのでいつもできるわけではありません。
ウェイクサーフィンの仕組み(サーフィンとの違い)
※押し波に乗るのがサーフィン
※引き波に乗るのがウェイクサーフィン
沖から押し寄せてくる力強い”押し波”に乗るのがサーフィンであるのに対し、ウェイクサーフィンは”船から発生する引き波”でテイクオフし、引き波から発生する力を推進力にして前進します。
ですので、基本的にウェイクサーフィンでは
波に押されている感覚はほとんど無い
です!
僕もそうでしたが、サーファーが”後ろから波に押されているイメージ”を持ったままウェイクサーフィンに挑戦すると、すぐに置いていかれてしまい
パワーソーンをキープして波に乗り続けることの難しさ
を痛感すると思います。
ウェイクサーフィンでカットバックはできない?
※ウエイクサーフィンでは波の上で動ける範囲が狭い(パワーゾーンが小さい)ので、フェイスを大きく動くようなマニューバー練習はできない!
サーフィンでは沖から押し寄せ続ける波とともに進み、左右に進みながら技をかけていきますので、基本的に後ろに下がるという動作がありません。
カットバックなどの技は一見すると後ろに進んでいるように見えますが、原理的には横に動いているだけです。
これに対し、引き波の力を利用して前に進むウェイクサーフィンでは、後ろに横に進むという動作がほとんどないので、進行方向と逆に動くカットバックは原理的に厳しくなるのです。
ウェイクサーフィンでカットバックをすることは、原理的にほぼ後ろに進むことになりますので、慣性の力が失われるばかりか、逆に加速してしまい、致命的に失速してしまいます。
その場で一回転する360度などの技はよく見ますが、これまでにウェイクサーフィンでカットバックをしている人は見たことがありません(笑)
ウェイクサーフィンとサーフィンの共通点
ウェイクサーフィンとサーフィンの共通点、それは
切り立った波の斜面にレールを入れながら加速する
というところです。
ここまで説明したように、ウェイクサーフィンとサーフィンとでは根本的な波の発生原理が違いますが、”波の乗り方”という点では共通点が多く、最適な練習法になるのです。
特に、このレールを入れる感覚は陸上のどのスポーツとも違いますので、非常に良い感覚を掴むことができます。
アップスの原理が同じ
サーフィンで初心者が最初?に直面する大きな壁にアップスという技があります。
このアップスは
ボードのレールを波の斜面に入れたり出したりしながら加速する技
になりますが、サーフィンで加速するということは全ての技の基本になってくるので、アップスは”アップス無しにサーフィンは成立しない!”といっても過言ではないくらい重要かつ基本的な技です。
ただ、このアップスの動きはサーフィン特有のもので、日常生活(スケボーやスノボー含む)でその感覚を味わうことがかなり難しいので、サーフィン初心者の大きな壁となるのです。
※波から最大の力を得ることは非常に難しく、アップスは奥が深い技ですので僕は未だにアップスから意識して練習しています。
そのアップスですが、ボードのレールを波に入れるという感覚は基本的に
押し波だろうが引き波だろうが同じ
になります。
つまり、ウェイクサーフィンでは、サーフィンと同じ感覚でレールを入れる感覚が養えるのです。
下の図にあるのがアップスの基本的な原理ですが、
下から巻き上げてくる波の力を利用して上下運動をする
といった点においては、ウェイクサーフィンもサーフィンも共通しています。
⇩アップスはこの動きの繰り返し⇩
サーフィンの練習方法として一番感覚が近く、手っ取り早く練習できると言われているスケボーでも、このレールを入れて進む感覚を再現することは非常に難しいので、これがウェイクサーフィンがサーフィン練習に一番適している要素の一つになると思います。
ウェイクサーフィンのデメリット
お金がかかる
ウェイクサーフィンの金額は、業者、船の種類、プランなどによって変わってきますが、だいたいが
1ラウンド(約15分)3,000円~6,000円
くらいが目役かと思います。
これに対してサーフィンは基本的にお金がかからない(交通費別)ので、サーファーの中には
「たった15分で数千円?!2~3時間すればどうなるの!?」
と思う方もいると思いますが、仮にウェイクサーフィンでがっつり2ラウンド(15分×2)すれば、太ももがパンパンになるくらい疲労しますし、2,3人で2ラウンドずつすれば、トータル2時間くらいの時間はかかりますので、
1回で2ラウンド(6,000円~12,000円)
くらいに考えておけばいいと思います。
ちなみに、僕がお世話になっているウェイク業者さんであれば、
1ラウンド目=4,000円、2ラウンド目(3,500円)=2ラウンド合計7,500円
でやっています。
この値段をどう見るかは個人差があると思いますが、僕みたいにサーフポイントから遠い人はガソリン代+高速代(僕の場合=合計約15,000円÷人数分)を考えれば意外と高くないかもしれません。
天候に影響を受ける
ウェイクサーフィンは船さえあれば基本的にどこでもできますが、
風が強い日は水面がバタついてまともに乗ることができません!
ちなみに、僕は
太平洋に波が無い冬こそウェイクサーフィンの出番だ!
と思っていましたが、冬型の気圧配置が決まり、太平洋に波が無い時は、だいたい強い北風が吹くのでウェイクサーフィンも良いコンディションではできいということになります。
船の種類によって波質が変わる
ウェイクサーフィンはウェイク艇で波を発生させますが、ウェイク艇といっても値段は数百万~数億とピンキリなので、当然船の種類によって発生させる波質も異なってきます。
大きな業者さんであれば、複数のウェイク艇を所有していて、プランによって選べるのですが、最寄りのウェイク業者さんが、安価な船一艇しかもっていない場合はイメージしているような波で楽しめない可能性もあります。
海水と淡水、水深で波質が変わる
ウェイクサーフィンは、海か湖ですることが多いですが、海水と淡水で乗り心地が変わってきます。
言葉で表現するとすれば、
・海水は柔らかい感じの乗り心地
・淡水は固い感じの乗り心地
になると思います。
また、水深によっても波質が変わってきて、基本的には
水深が進が深いほど波が立ちやすい
ので、湖などが一番波が立ちやすい条件になると思います。
※内海の浅瀬で挑戦する場合はできるだけ満潮を狙うのがオススメです。
決まった技の練習しかできない
前半部でも説明しましたが、ウェイクサーフィンではパワーゾーンが狭く、左右の動きがあまりできないので、カットバックなどの技をすることができません。
また、真下方向にボトムに降りて、鋭角にリップを攻めるといったような動作も非常に難しくなるので、ダイナミックなリップアクションも練習することは難しいでしょう。
このように、ウェイクサーフィンでは練習できる技の種類が決まってくるので、ある程度の中級者~上級者にとっては物足りないライディングとなるかもしれません。
パドルが鍛えられない
週末サーファーにとって一番の課題とも言っていいのがパドルの鍛錬ですが、ウェイクサーフィンでは船が迎えに来てくれるので基本的にパドルは必要ありません。
ただ、僕はワイプアウトした後に意識して船の方にパドルで向かうようにしていますので、多少はパドルもリハビリができていると思います。
ウェイクサーフィンがサーフィンの練習にベストな理由
ウェイクサーフィンとサーフィンの共通点についてはお話した通りですが、それでも
「わざわざ高いお金を払ってウェイクサーフィンをしなくても海に行けばいいじゃないか?」
と思われるかもしれません。
ここでは、
ウェイクサーフィンが最もサーフィンの練習に適している理由
をご説明します。
ポイントまで行かなくてもできる
ポイントが遠い週末サーファーにとって、海まで行くことはとても手間のかかることです。
僕の場合、片道3時間弱かけて海まで行っていますが、朝一番を狙おうと思えば、朝2時過ぎに家を出発しなければなりません。(夏場の場合)
この点において、ウェイクサーフィンでは船さえあれば湖でも内海でもできるので、ゴルフの打ちっぱなし感覚でサーフィンの練習ができるのです。
※船さえあれば!!といっても、自分で船を買うことはかなり困難ですので、実際はウェイク業者さんに依頼することがほとんどだと思います。
※ウェイクをしている業者さんは意外に全国に多いので、興味を持たれた方は自宅周辺で一度探してみてください。
反復練習ができる
反復練習さえできればサーフィンの技なんて超簡単!?
僕はサーフィンの他にもバイクトライアルなどをしていますが、バイクトライアルの基本的な技であるウィリー走行などはアップスの100倍難しいと思います。
僕はウィリーができるようになるまで同じ環境で毎日毎日、数十回は練習してきましたが、それでも微妙なクラッチ操作とブレーキングが身につくまでは何カ月もかかったのです。
では、これに対し、週末サーファーが一回のサーフィンで
アップスを練習できる回数
はどれくらいでしょうか?
その日のコンディションにもよりますが、良いブレイクで練習できるのはおそらく1~数回でしょう。
※超良いブレイクは上級者が取っていきますしね・・・泣
つまり、サーフィンでは、技を反復練習する機会がほとんどなく
せっかく良い感覚を掴んでも次にサーフィンに行くまでにその感覚を忘れている
のです。。。(*_*;
そこで、力を発揮するのがウェイクサーフィンというわけです!
ウェイクサーフィンでは、少しコツさえつかめば足の持久力が持つ限り波に乗り続けることができますし、その間はずっと同じコンディションで波に乗ることができるので、失敗を繰り返しながら反復練習することができるのです。
ちなみに、僕の完全な持論ですが、アップスの練習であれば、
ウェイクサーフィン3回分(6ラウンド)で週末サーファー1年分
の練習量に匹敵するような気がします。
※アップス練習中の友人が言っていました(笑)
レールワークの感覚が同じ
サーフィンのレールワークは陸上スポーツでは再現できない!?
サーフィンを始めてすぐ、誰もが練習するのが
”スープに押されて一直線にビーチまでライドする方法”
だと思いますが、これは海の上で水平にボードに乗っているだけなので、基本的にレールを入れるという技術は必要ありません。
※厳密にいえばテールのエッジがフェイスに入っていることになりますが…
そして、この一直線ライドに慣れてきたサーフィン初心者は、レールを入れる感覚を養いながら、横に滑る練習をしていくのですが、この段階からアップスができるようになるまでには大きな壁が立ちはだかります。
アップスの動きは、確かにスケボーの動きと非常によく似ているのですが、
レールが波から跳ね返される感覚
レールを波に食い込ませていく感覚
などはスケボーだけでは掴むことが難しく、週一サーファーにとってはなかなかコツを掴むことが難しいと思います。
そこで力を発揮するのがウェイクサーフィンという訳です!
下の動画にあるように、ウェイクサーフィンでは、重心とパワーゾーンさえつかめば何もせずその場に立ったままで永遠と波に乗ることができます。
そしてこのポジションから少しずつ、つま先に重心を移していく感覚を覚えることで、レールを入れる練習ができるのです。
【解説】
まず、この動画では
①パワーゾーンで重心さえしっかり保っていれば何もせずに進んでいく
ことが分かると思いますが、その次の動きで
②足元で微妙にボードを動かしながらレールの入り具合を探っている
ことが分かるかと思います。
波の力に負けないよう、指先の方に力を入れながらレールを入れる⇧
まとめ:ウェイクサーフィンはサーフィンにベストな練習方法!その理由を徹底解説!
週末サーファーにとっては残念な話ですが、サーフポイントでは
サーフィンが上手い人(ローカルも…)が絶対的な力を持っています!
また、何よりカッコイイです…。
サーフィンは上達が難しいスポーツの一つで、せっかく道具を揃えてもサーフィンの真の楽しさを知らずに挫折していくサーファーを僕は数多く見てきましたが、これは本当にもったいないと思います。
ウェイクサーフィンでの練習は邪道だと言われるかもしれませんが、厳しい条件の中、サーフィンの上達を願って日々努力している週末サーファーの皆様の力になれたらと思い、この記事を書いてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは皆様、ルールを守って楽しいサーフィンライフをおくっていきましょう!!