サーフィンを始めたいけどサーフポイントってどんなところがあるの?
サーフィンが少し上手になってきた!いつもビーチでサーフィンしているけど他のポイントはどんなところがあるの?
こういった疑問はあるあるですよね。
現役サーファーの僕がそんな悩みを解決します。
僕がサーフィンで怖い思いをした体験談も紹介しますね!
そもそもサーフポイントって何?
サーフィンをしていると”ポイント”という言葉をよく聞くようになると思いますが、ポイント(サーフポイント)というのは、”サーフィンができる場所”を言います。
当たり前ですよね…。
海で波が立っているからといってサーフィンはどこでもできるわけではなく、海底の地形や波の形、さらには”地元の取り決め”など様々な要件が関わってきます。
このように、サーフィンができる場所には色々な種類や条件があるのですが、知識もなく知らないポイントに入ったり、実力もないのに条件の厳しいポイントに入ると、思わぬトラブルが発生したり、最悪は事故が起こり命を落とすことにもなりかねません!!
ルールを守ってすると非常にエキサイティングで楽しいサーフィンですが、場所には注意が必要!ということですね…。
これからそれぞれのポイントについて紹介していきますので参考にしてください!
サーフポイントの種類
サーフポイントは大まかに分けると
・ビーチポイント(海底が砂浜)
・リーフポイント(海底が岩場等)
・河口ポイント(川の河口)
に分かれます。
ちなみに、リーフといっても海底がサンゴだったり、玉石だったり、溶岩質だったりと種類は様々ですが、とりあえず初心者の人は、”海底が硬くて危ない場所”と覚えておいてください。
ではそれぞれの特徴を紹介しますね!
ビーチポイントとはどんな場所?
海底が砂浜のビーチポイントは一番メジャーなポイントで、日本の初心者の方はほとんどの方がこのビーチでサーフィンを始めると思います。
このビーチは海底が砂浜ということもあり、少々のワイプアウト(ボードから落ちて波に巻かれる)で海底に激突しても大けがをする可能性は少ないと思います。
このような点からも初心者がサーフィンを始める上ではビーチが一番適していると言えるのですが、この他にも初心者にはビーチが適している理由があります。
その理由は、”リーフに比べてビーチの方が波の力が穏やか”という点です。
後で説明しますが、リーフの波はパワフルで気を抜くと一瞬で吹っ飛ばされます笑
これに比べてビーチの波は比較的穏やかで、サイズが大きい日であってもパワーが少なく、比較的落ち着いたテイクオフができるのです。
ちなみに、ビーチでは海底が柔らかく、地形が変わりやすいので、先週まではいい波だったのに、台風通過後の今週は全然割れていない(ダンパー)だ…。ということはよくあります。
リーフポイントとはどんな場所?
海底が岩場のリーフポイントはサーフィンを始めたばかりの初心者にはあまり馴染みのない場所かもしれませんが、波の形などのコンディションはビーチとは比べ物にならないほど良いです!
よくサーフィンの動画などで、波のトンネル(チューブ)に入っているような映像を見かけると思いますが、あれはほとんどリーフポイントだと思います。
そんなリーフポイントですが、初心者に馴染みがない理由は”ズバリ危険”だからです。
リーフにも、玉石、サンゴ、溶岩質、といろいろなタイプがありますが、基本的にリーフポイントでは、サーフィン中、海底に足を付くことができないので、リーフでサーフィンするには最低でも”ボードの上で安定して波待ちができる”、”確実にテイクオフができる”という条件が必須になってきます。
特に、海面すれすれまで岩が突き出ているようなポイントでは、ワイプアウト=怪我に繋がる可能性が高いので、どんなコンディションでも安定したテイクオフはできるようになっておく必要があります。
リーフポイントが危険である理由は他にもあります。
それは、波がビーチとは比べ物にならないほどパワフルということです!リーフでは地形が硬いので、割れてくる波のパワーがとても強く、初心者が初心者用のボードでテイクオフをすれば、一瞬で吹っ飛ばされてしいまうと思います(笑)
あと、リーフポイントには”シークレットリーフ”などと呼ばれるような、地元のサーファーが大切に守っているポイントが数多く存在し、ルールなどが厳正に守られているので、初心者が知らずに入っていき、邪魔をすると死ぬほど怒られることがあります。
これに加えて、リーフでは”カレント(流れ)が非常に強い場合”や”陸に上がれる場所が一部しかない場合”など様々な危険がありますので、初心者の方はできるだけ控えた方がいいと思います。
河口ポイントとはどんな場所?
リーフポイントと同様に、初心者の方にはあまり馴染みのない河口ですが、その理由はリーフと同じく”危険だから”です(笑)
リーフポイントは海底が砂の場合が多いのですが、川と合流する場所ということもあって流れが速く、”沖に流されて戻ってこれない”ということが良くありますし、仮に沖に流されなくても、その場で波待ちをするのにずっとパドルをしていなければならないといったケースもザラです!
特に大雨の後や台風スウェルでは命の危険が高まります。川の流れは陸から見えにくいですが、海底ではものすごい速さで流れていますので、人間のパドル力なんて川に浮かぶ木の葉みたいに非力なものです…。
そんな危険いっぱいの河口ですが、立つ波はリーフに負けず劣らずパワフルで、少しサイズが上がればすぐチューブを巻くようなポイントもたくさんあります。
ただ、河口はリーフポイント以上に数が少なく、地元のサーファーにとっては神聖な場所なので、初心者はもちろん中級者やパドルに自信のない人は遠慮した方がいい場所ですね。
僕がリーフに入る時は平日の人が少ない時間に、1人~2人の少人数で入り、さらにピークは避けた場所で”おこぼれ波”を拾うようにしています。
サーフポイントでの注意点
ここまでに、それぞれのポイントの特徴を説明してきましたが、ビーチポイントだからと言って絶対に安全!注意点が無い!という訳ではありません。
どのポイントであっても次の注意点は守るようにしてください!
・自分の力量に合った波でサーフィンする(大きい時は入らない)
・ルールを守る(前乗りなどをしない!してもすぐ謝る!)
・カレントに注意(流れがあれば逆らわず、横に逃げる)
・ローカルに配慮(サーファーはもちろん地元の一般住民を最優先)
・お互いをリスペクトして楽しくサーフィン
これらはサーフィンをする上で基本ですね!
死にそうな思いをしながら上達するのもサーフィンでは避けて通れない道ですが、命を落とすようなことは絶対あってはなりません。
また、せっかくの楽しいサーフィンなのでお互いが気持ちよく、嫌な思いをしないようにサーフィンを楽しみましょう!
僕が怖い思いをした体験談
これまで偉そうに説明してきましたが、僕もこれまでサーフポイントで様々な失敗や危険な思いをしてきました。(というか今もしています…)
最初に失敗したのは、サーフィン初心者のころ河口で流された経験です…。
リーフでの失敗談
僕がまだテイクオフも上手くできない初心者のころ、先輩サーファーに
「あそこの河口は初心者でもできるよ」
と勝手なことを言われ、右も左も分からないまま河口に向かいました。
それて夕方、日が暮れる少し前くらいにポイントに入ったのですが、案の定流されました…。
カレンという言葉も知らなかった僕はずっと流れに逆らってパドル(パドルもままならない)し続けたのですが、ものすごい速さで沖に流され続けました。
その日はサイズが小さく他のサーファーもいなかったので、助けを求める相手もおらず、僕は絶望に陥ったのですが、そうしているうちに流れが少しずつ変わり、横になり始めたので流れから脱出することができたのです。
僕はそもそも水泳には自信があったのですが、この時は、人間のパドル力の非力さを痛感して、海の偉大さと危険さを知らされました(笑)
一番大切なのは命ですが、サーフポイントで一度事故が起こると、最悪はポイントが閉鎖されたりと、ローカルや他のサーファーに多大な迷惑がかかりますので皆様も注意してください。
その他にもリーフで戻ってこれず、ゴリゴリの岩場に打ち上げられたことも何度かありますので話しますね。
リーフでの失敗談その2
この時期、僕はサーフィン歴10年目でライディングもだんだんと上手くなってきていました。
海外ではバリやハワイのリーフでもサーフィンするようになり、リーフでの自身もついてきて、怖さが麻痺してきていたと思います。
その日、いつも行くリーフのサイズは頭半~ダブルでクローズ寸前だったのですが、慣れたリーフだったので調子に乗って入ってしまったのです。
僕はリーフ唯一のポイントからギリギリ沖に出て、サーフィンをしていたのですが、いつもとは逆のカレントが発生していて帰るポイントに戻れませんでした…。
そして、命からがらゴリゴリの岩場が切り立った場所に打ち上げられたのです。
打ち上げられた後も、次々と波が押し寄せ、僕は足を何か所も切りながら命からがら岩場を登って陸に戻れたのですが、車まで戻り、再確認したところサーフボードもボロボロで足のケガは結構深かったのです。足の傷は数年たつ今でも傷跡が残っています…泣
この失敗の教訓は、いつも行く慣れたポイントであっても、ウネリの大きさや向きによって、まったく違った流れが発生するということです。
自然を理解することなどサーファー個人には到底できることではありませんので、常に最悪の事態を想定して無理のないようにサーフィンを楽しむことが大切です。
まとめ:【サーフィン初・中級者必見】サーフポイントの種類と危険性などを現役サーファーが解説
まとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
サーフィンは楽しいですが、自然相手のスポーツなので、甘く見ていると命に係わる事故に発展します!!
また、知識もなくサーフィンしていると、他の人に迷惑をかけたり、怒られたりと楽しいはずのサーフィンが台無しになってしまします。
ですので、サーフィンをする上ではそのポイントポイントの特徴やルールを熟知して、安全に楽しく挑戦してください。
では、また次の記事で会いましょう!
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