皆さんこんにちは(^^)
Vストローム250を購入してはや1年・・・
初のブレーキパッド交換を行いましたので、今回の記事では
・リアブレーキパッドの交換方法
・通勤にオススメのブレーキパッド
についてご紹介します!
「自分でブレーキパッドを交換したい」
「Vストローム250に適合する安いブレーキパッドを探していた」
という方は参考にしてください(^^)/
注意:今回行う作業は、制動装置(キャリパー)の取り外しを伴う『分解整備』に該当します。自動車の分解整備作業には、自動車の新技術・新機構に対応した高度な知識や技術および相応の作業機器等の設備が必要であり、道路運送車両法施行規則において分解整備の種類や作業の範囲の他、自動車分解整備事業者が保有する作業機械等の設備基準などが規定されています。出典:一般社団法人 京都府自動車整備復興会
※自身のバイクを分解整備することについては特に資格は必要ありませんが、ブレーキ系統の整備不良は重大事故に繋がりますので、自身の無い方はお店にやってもらいましょう!
今回使用したのはこちらのブレーキパッド!
Vesrah(ベスラ)のレジンパッド SD‐147/2
です!
僕はこれまでデイトナのゴールデンパッドを使用していましたが、ネットでVストローム250のゴールデンパッドがなかなか見つからなかったので、バイク屋に探しに行ったところ、こちらのパッドを勧めてもらいました。
そもそもブレーキパッドの素材は「レジン(オーガニック)」が「メタル」に分かれるのですが、レジンはメタルに比べて安価なので、「バイクのコスパを抑えたい」僕には最適な素材だと思います。
その反面でレジンはブレーキの利きが悪い、寿命が短いなどのデメリットもありますので、次に紹介していきます。
レジンとメタルの違いは?
常識的なことでもありますので、バイクに少し詳しい方はご存じだと思いますが、ブレーキパッドには
レジン製とメタル製
のものがあります。(レジンはオーガニックとも呼ばれます)
それぞれの違いについては、こちらの表のとおり↓
レジン系 | メタル系 | |
扱い易さ | ○ | △ ガツンと効く |
ブレーキの効き目 | △ | ○ |
パッドの寿命 | △ | ○ |
ディスクへの攻撃性 | ○ | △ |
静寂性 | ○ | △ ブレーキ鳴りしやすい |
値段 | ○ 安価なモノが多い | △ 少し高い |
それぞれ逆の特性を持っていて、どちらにするか悩みどころかもしれませんが、僕の感想を言いますと、
通勤&街乗り&緩いツーリングであればレジンで十分!
だと思います。
レジンのデメリットとして「メタルに比べて効きが悪い」というものがありますが、正直言って、今回僕が交換したベスラのSD‐147/2は結構効きが良いです。
寿命が短いというデメリットについては、ベスラのパッドについてはまだ何とも言い難いですが、レジンがメタルに比べて極端に悪いということはありませんのでご安心ください。
ブレーキパッド交換に必要な工具
それでは、実際にリアブレーキの交換方法をご紹介していきますが、その前に整備に必要な工具を揃えましょう。
Vストローム250のブレーキ交換に必要な工具は
・六角レンチ5㎜
・マイナスドライバー
・メガネレンチ12×14㎜(2本)
になります。
メガネレンチはマフラーを外す際に受け側を抑えるため2本必要です。
これに加えてパーツクリーナーなどもそろえておくといいでしょう。
ブレーキパッド交換に必要な物
次に、ブレーキパッド交換方法に必要なものですが、今回の作業で僕は
・ベスラのブレーキパッド(リア用)
・キタコのブレーキパッドグリス
・パーツクリーナー
を使用しました。
パッドグリスは必ず必要?
僕はこれまで、「ブレーキパッド交換にはグリスが必須!」と思い込んだままグリスを塗り続けてきましたが、今回の記事作成にあたり、いろいろサイトを調べておりますと
ブレーキグリスは必ずしも必要ない
という情報も散見されました。
そもそも、ブレーキグリスはブレーキ鳴りを軽減するための品物になりますが、レジンパッドはブレーキ鳴りが少ない製品ですので、ブレーキ鳴りだけを考えれば、必ずしも必要ないかもしれません。
ただ、グリス自体は500円前後で購入できますし、取り付け後に走行していてブレーキ鳴りが発生したとしても再びキャリパーを解体するのは非常に面倒くさいので、もしものことを考えれば初めから塗っておいた方が良いと思います。
もしかしたらピストンへの負担も軽減してくれるかもしれませんし、何より”自分でパッドを代えたぞ”感が出ますからね(笑)
ブレーキパッド交換方法
マフラーを外す
それでは、パッドを交換していきますが、交換に先立ってマフラーを外す必要が出てきます。
ご覧の通り、Vストローム250ではリアキャリパの前にマフラーが立ちはだかっております。
マフラーについては、手前のマフラーマウントのボルトを外すことによって、ある程度の隙間ができ、ギリギリ作業ができますが、根元のエキパイから外してしまった方が良いと思います。
キャリパー&パッドの外し方
次にキャリパーですが、キャリパは赤マルで囲まれたボルト2本で固定されていますので、こちらをそれぞれ外していくことになります。
なお、パッド自体は青マルのボルトで固定されていて、
①マイナスドライバーでフタを開け
②六角レンチで緩める
ことによって、ボルトを外すことができます。
作業中、手が汚れたことからパッドの取り出し場面の写真を撮り忘れましたが、ボルトを外した後、上に引っこ抜くだけで普通に外れますので安心してください。
注意:なお、パッドを外した時にキャリパの奥にハマっているクリップが脱落することがありますが、取り付けの向きが分からなくなる時がありますので、慎重に外した上で、取り付け位置を確認しておいた方がいいかもしれません。
クリップについては下の項目で写真を掲載しています。
クリーニング方法
キャリパーとパッドが外れたら、キャリパー内をクリーニングしましょう!
クリーニング方法は特に決まった方法がありませんので、パーツクリーナーを吹きかけながらウエスやブラシなどで汚れを落としていくのですが、その際に注意することが
①クリップの取り付け位置を覚えておく
②ピストンの奥まで掃除する
という点です。
パッドクリップ(下の項目に写真あり)はパッドを固定するためにある小さな部品ですが、特に固定されているわけではありませんので、作業中にポロっと取れて戻し方が分からなくなりがちです。
ですので、予めどんなカタチでハマっているのかを確認しておくことをオススメします。
次に、ピストンですが、パッドを抜き出した際には図のようにピストンの頭が少しだけ出ていると思います。
ただ、ピストンは奥の方まで汚れているので、
リアブレーキを数回踏み込んでピストンを根元まで出した上で
クリーニングすることをオススメします。
パッドクリップの取り付け方法
こちらの写真が、上で説明した
パッドを固定するクリップ
です。
僕はパッドを取り出す時にポロっと取れてしまったのですが、Vストローム250についてはウェブ上でクリップの取り付け写真があまりなかったので、ちょっと焦りました…(笑)
写真を掲載しておきますので、不意にポロっと取れてしまった方は参考にしてください。
パッドグリスの塗り方
クリーニングが終われば、パッドを取り付けていくわけですが、その前にブレーキグリスを塗っていきましょう。
ブレーキグリスを塗る場所は基本的に
パッドとキャリパ(ピストンが接触する場所)
になりますので、薄く延ばしながら塗っていきましょう。
写真では赤マルの内側にグリスが取れている部分があると思いますが、そこが”ピストンが当たる部分”ですので、そこをめがけて塗ってください。
写真のグリスは塗りすぎです(笑)
注意:パッド面には絶対に付着しないようにしましょう!
なお、写真にあるように、ブレーキにはグリス溜めの穴が開いていますが、バイクのブレーキではほとんど使う事はないと思います。
青で囲んだ部分がキャリパー側の接触部分になりますので、こちらを目安にグリスを塗ればブレーキ鳴りが軽減されると思います。
キャリパーの取り付け方(戻し方)
グリスを塗れば、後は元の位置に戻していくだけですが、少し厄介なのが、
飛び出したピストンを押し込んでいく作業
になります。
パッドをセッティングしてディスクの両脇に戻していくにはピストンをある程度奥まで押し込んでいかなければなりません(写真参考)が、ピストンを押し込むには結構な力がいりますので、自身の無い方は、下のリンクに張っているような万力を用意しておくといいでしょう。
僕は毎回、メガネレンチで強引に押し込んでいます(笑)
ピストンの隙間を確保すれば、ディスクを挟み込むようにして、キャリパーを戻していくだけですが、
パッドの先端が奥までハマらず、キャリパーが下まで下りない
ことがよくあります。
この際は焦らず、
パッドの先端を奥に抑え込みながら
はめ込みましょう。
安全確認
これでパッド交換は終わりですが、一番大切なのが、
安全確認
です!!
ブレーキ交換の後は、公道を避け、人や車が通らない場所でブレーキがきちんと効くかどうかを必ずテストしてください。
また、あくまでの素人作業であることを意識して、ブレーキ交換後、しばらくはブレーキに異常がないか確認しながら運転することをオススメします。
まとめ:Vストローム250のリアブレーキパッド交換方法やオススメのブレーキパッドを解説
いかがでしたか?
ブレーキパッド交換はあまり手間のかからない作業ではありますが、同時にバイクの中で一番大事なパーツがブレーキとも言えます。
自信のない方は業者に委託することがベストだと思いますし、もし、ご自身で交換しようという方も、安全を最優先に作業していただければと思います。
フロントブレーキがすり減ればフロントブレーキの交換方法もご紹介していきますのでよろしくお願いいたします(^^)/
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