サーフィンの基本技”アップス”のコツを現役サーファーが解説

サーフィン

サーフィン初心者で

テイクオフは安定してできるようになったけどアップスがどうしてもできない!

という人は多いと思いますが、初心者サーファーにとって、アップスは最初にして最大の難関といっても過言ではありません。

この記事では現役サーファーの僕が、アップスのコツや仕組みを説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

初心者時代の僕のアップス練習記も紹介しますね!



サーフィンのアップスのコツ

アップスを習得する前に、”波の動き方やアップスの原理を理解しておくと、イメージを持ちやすくなりますので、先にご説明します。

アップスの原理(波の動き方)

普段あまり意識しないと思いますが、波の力は海面から巻き上げるようにどんどんと突き上げてきます!

そこにレールを入れることで、サーフボードは下に落ちず、安定して滑っていくのです。

後述しますが、アップスの原理は、この波の原理を利用して

①ボトムをレールを入れ、下から突き上げてくる波に押されて上に上がる

②レールを抜いてボトムに降りる

というモノになりますので、基本的にこの2つは覚えておいてください。

※本当はもっと複雑なんですが、最初はこれくらいのイメージでいいと思います。

それでは実際の練習方法をご紹介していきますね。

スケボーでの練習方法

アップスの動きはまさにスケボーの動きと同じです!

ですので、一番の近道は

スケボーでアップスの動きを体に叩き込むこと

だと思います。

頭でいくら考えても、不安定な海の上ではなかなか体は動いてくれません。

特にサーフィンの練習では、波のコンディションに大きく左右されるので、アップスの練習にたどり着くまでが難しいんですよね…汗

ちなみに、同じコンディションで永遠とサーフィン練習ができるウェイクサーフィンんいついては別の記事でご説明していますので参考にしてくださいね!

アップスのコツ①(波の進行方向を見極める)編

アップスをする上で、一番重要なのは”乗れる波を見極める”ことといっても過言ではありません。

例えプロサーファーでもダンパーの波ではアップスできませんからね。

つまり、波の崩れる方向を見極めて、どちらにアップスしていくのか?を決めることがアップスのスタート地点といえるのです。

その波の見極めですが、基本的に言えば、

①沖から向かってくる波のピーク(割れはじめの場所)はどこか?

②割れた波が右・左のどちらに崩れてきているか?

③崩れた後の波が順番にきれいに崩れているか?(ダンパーでないか?)

の3点を意識していれば、ある程度は初心者でも分かります。

初心者であればほとんどがレギュラーの波ですね…。

アップスのコツ②(テイクオフ~)編

アップスを練習するということは、ビーチに向けての一直線テイクオフはマスターしていると思います。

その次に意識するのが、

自分の行きたい方向を見ながらテイクオフの練習をすること

です!

先見(さきみ)とも言いますが、自分の行きたい方向をみることで自然とボードがそちらの方向に向いていくのです。

先見ができれば、行きたい方向のレールを意識しながら、(レギュラーの場合)右手に少し力をいれたまま、テイクオフするのですが、この時に、

つま先側のレールがずっと波に入っている感覚

を意識してください。

これでテイクオフは完成です!

アップスのコツ③(上に登る)編

進行方向にテイクオフができれば、

ボトムに降りすぎないこと

に注意してください。

初心者特有の”ビーチに向けての一直線テイクオフの感覚”が残っていればついつい、波の下まで一気に降りてしまいますが、波の力が無い下まで降りてしまえば、なかなか戻ってくることはできません。

ですので、レールを意識し、波のフェイスの中腹を目指してテイクオフすることにしましょう!

中腹へのテクオフが成功すれば、次は波の上を目指して上がっていくのですが、ここで意識するのが、

テールの踏み込み

です、海の上に浮かんだサーフボードの後ろ側を踏めばどうなりますか?

はい、ノーズが上がります。

この際、つま先側のレールが入っていれば、下から突き上げてくる波の力と合わさって、ボードが波の上に向いて上がっていくのです。

これが、アップスの登り方です!!

アップスのコツ④(下に降りる)編

波の上に登れば、次は下に降りるだけですが、降りるのは超簡単です!

イメージ的に言えば、

レールを外してノーズ側を踏み込む

だけです!

波の質に寄りますが、ノーズを踏み込まなくてもレールを外すだけでボードは降りていきます。

これで、アップスの完成というわけです。

筆者のアップス練習記!コツも紹介

筆者のアップス習得話

僕にとっても、アップスは最初の難関で、スランプ時期でもあったのですが、僕の場合は、テイクオフを練習していた頃からずっとスケボー練習をしていたので、比較的簡単にアップスをすることができました。

当時、僕にサーフィンやスケボーを教えてくれる先生はいませんでしたし、YouTubeという便利なものもありませんでした。

そんな環境で、僕はDVD画像などを購入して、荒い画像で勉強していたのです。

正しいかも分からない方法でスケボーを練習し、波の仕組みも分からないまま、アップスに挑戦していたのですが、僕の場合、いくら頭で考えてもアップスがイメージできませんでした。

そんな中、スケボーがだんだんと上達してくるにつけて、

急に自然と体が動いてアップスができた

のです!!

僕の場合は、”コツを掴むより先に体が動いた”という感じでした。

この体験を受けて、僕が友人にアドバイスするのは、

絶対にスケボーはためになる

ということです!!

最速でアップスを習得するには

スケボーも良いですが、最速でアップスを習得したい人は、ウェイクサーフィンをしてみましょう。

ウェイクサーフィンというのは、ボートが発生させる波の力を利用してサーフィンするスポーツですが、ウェイクサーフィンでは船が止まらない限り永遠とサーフィンできます。

サーフィンは自然が相手のスポーツなので、せっかく海まで行っても、波が無かったり、荒れていればサーフィンできません。

それに、丁度いい波が立っていたとしても、順番にきれいにブレイクしていなければ、アップスの練習もできないのです。

これに対して、ウェイクサーフィンでは、いつでも(風が強くない限り)サーフィンができますので、

自分のタイミングで、好きなだけ

レールを入れる感覚などを練習することができるのです!

サーフィンに行って波に乗っている時間は数秒~十数秒だと思いますが、ウェイクサーフィンでは余裕で1分~数分以上波に乗ることができるので、サーフィンに行くより数倍~数十倍の練習効率があるということです。

現在、僕はウェイクサーフィンで、トップアクションやエアーのきっかけを掴む練習をしていますが、ウェイクサーフィンでは初級~中級まで練習することができるので、非常に効果的な練習方法だと思っています。 

まとめ:サーフィンの基本技”アップス”のコツを現役サーファーが解説

アップスのコツをまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?

波の上でスピードを付けるアップスはサーフィン全ての技につながる基本的な技なので、

アップスが出来て初めて「サーファー」と名乗ることができるのではないでしょうか(笑)

アップスが出来始めるとサーフィンが一気に面白くなってきますし、その先の技もどんどんと見えてくるので、アップスが出来始めたころが一番サーフィンが楽しかった時期かもしれません。

そんなアップスは、かなり奥が深い技術で僕もアップスのマスターまではまだまだ程遠いですが…。

アップスの壁にぶつかってサーフィンを辞めてしまうサーファーも多いですが、その向こうには果てしなく楽しいサーフィンライフが待っています!

この記事がすこしでも皆様の参考になればと思います!

 

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