サーフィンを始めようと思うけど、どんなサーフボードを選べばいいのか分からない!
知人に譲ってもらったサーフボードで練習してるけどなかなか上達しない!
こういった悩みはサーフィン初心者にあるあるですよね。
現役サーファーの僕がそんな悩みを解決します。
僕がサーフボード選びで失敗した体験談も紹介しますね!
サーフボードを選ぶポイント
いくつかありますので、順に解説していきますね!
サーフボードを選ぶポイントその1:ボードのタイプ
サーフボードを選ぶ上ではまず、どのタイプのボードで始めるのかを選ぶ必要があります。
サーフボードには大きく3種類のタイプ
・ショートボード
・ファンボード(ミッドレングス)
・ロングボード
があり、それぞれ全く特徴が違います。
厳密に言うと、この他にもありますが、最初はこれくらい覚えておけば大丈夫でしょう!
それでは順番に説明していきますね。
板の形状1:ショートボード
一番よく目にするメジャーなタイプだと思います。名前の通り、長さが短くて、バシバシ動かすことができるので、ダイナミックな技をかけることができるのですが、長さが短く動きやすいということは、同時に安定感が無いということなので、初心者にとっては少し乗りづらい板とも言えます。
僕は、最初からずっとショートボードを使っていますが、ショートボードの中でも当然、初心者向けのものがありますので、入門用に使うことができます!
板の形状2:ファンボード(ミッドレングス)
サーフィン初心者の入門用に最適なボードとして有名なファンボードですが、これまではファンボードと聞くと「初心者か…」「なんだかダサいな…」というイメージがありました。
ただ、最近では、ファンボードクラスの長さの板として、ミッドレングスというジャンルが有名になってきたのです!
ちなみに、ミッドレングスというのは、65年ころ、ロングボードからどんどん板のサイズが短くなり、ショートボードに移行していく途中に生まれたジャンルの板であり、イメージ的にはクラシカルな板といってもいいでしょう。
ミッドレングスは安定感がある上にある程度、自由に動かすこともできるので、とてもバランスの良い板だと思います。
あと、僕のイメージですが、ミッドレングスは最高におしゃれなサーファーが乗っているような気がします(笑)
スタイルも重視する初心者サーファーはミッドレングスからスタートしても良いかもしれませんね。
板の形状3:ロングボード
こちらもサーフィンの映像などでよく見かけるボードだと思います。
ロングボードは名前の通りサーフボードの中で一番長い板になるのですが、浮力も一番高く、安定感も抜群なのでロングボードからサーフィンを始めると言う方も多いと思います。
また、ロングボードの様に長い板は、ゆったりとした波でも比較的早くテイクオフできますし、スピードの速い波でも早い段階から立ち上がることができますので、この点も初心者の練習に向いていると言えます!
その大きさゆえ、持ち運びには少し苦労しますし、値段も高くなるので初心者にとっては少しハードルが高いかもしれませんが、長く使えるので
ずっもロングボードスタイルでサーフィンしたい
と言う人はロングボードを選んでください!
サーフボードを選ぶポイントその2:ボードの長さ
ボードのタイプが決まれば、次はボードの長さをどうするか?を決める必要があるのですが、サーフボードの長さはライディングに大きく影響してきます!
ボードのタイプが違っても長さの影響はほとんど同じなので基本的なことを説明していきますね。
まず、ボードが長いという事は基本的に
波の力を受けやすく、滑っていきやすい
という事になります。
サーフィンでは沖から波が押し寄せてきて徐々にウネリが立ち上がっていくのですが、ボードが長ければまだウネリが立ち上がりきる前に滑っていくことができます。
ボードが短いという事はこの原理の逆なので、ボードを滑らすには強いパドルが必要になりますね。
サーフボードを選ぶポイントその3:ボードの浮力
ボードの長さとも少し被ってきますが、サーフボードで非常に重要なのが浮力になります。
浮力とはその名のとおり、水に浮かぶ力を指し、浮力があればあるほどボードは安定し、テイクオフも楽になります。
つまり、初心者であればある程度、浮力の多いボードに乗った方が良いと思うのですが、浮力は多ければ多い方が良いという事はありません。
例えばショートボードの場合、沖に出ていくにはボードを沈めてドルフィンスルーをしなければなりませんが浮力が多すぎるボードは海に沈みにくいので、ドルフィンスルーが非常にキツくなります笑
このように、ショートは元々浮力が少ないので、浮力の有る無しは非常にシビアな問題です。
例えば初心者が
カッコいいから
という理由で、浮力の無いショートボードを買ってしまえば後の上達に大きく影響してしますでしょう…。
この点において、ファンボード以上であれば、浮力が無さすぎるという事はあまり無いのでそこまでシビアになる必要は無いと思います。
サーフボードを選ぶポイントその4:デザイン
サーフボードのサイズが決まれば、次はデザインですが、初心者の頃は自分好みの色やデザインに憧れると思います!
このデザインについては、好みもそれぞれあると思いますので、僕が口出しすることもないのですが、最低限の注意事項だけ説明しますね!
まず、ひとつ目は
色を入れていないサーフボードは日焼けしやすい
という事です。
ショートボードなどの素材として一番メジャーなPUファームですが、この素材は紫外線に当てると徐々に黄ばんできます。
なので、もし、黄ばみが嫌な人は色付きをオススメします。
ちなみに僕は白色のサーフボードが好きなので、オーダーする時は、わざわざ白色で塗ってもらっています!
次にデザインで注意すべきなのが、
黒色のボードは熱を持ちやすい
という事です!
黒色のサーフボードってめちゃくちゃカッコいいのですが、黒色は熱を持ちやすく、炎天下では表面が非常に熱くなるのでワックスがドロドロに溶けます…笑
ワックス面を下にしておく事などである程度は対策ができますが、結構気を使うので僕は濃い色はあまり乗りません…。
デザインでの注意点はこれくらいでしょうか。
後は自分の好きなデザインを選べばいいと思います!
サーフボードはオーダーがいい?既製品がいい?
サーフボードを選ぶポイントはある程度説明してきましたが、最後に
欲しいサーフボードのイメージは掴めたけどオーダーしようか、既製品を買おうか迷っている!
と思われている人も多いと思いますので説明しますね!
オーダーボードのメリットデメリット
自分の好きなサイズやデザインを一から選ぶことができるのがオーダーボードですが、そのメリットは
・体型に合ったベストサイズのボードに乗れる
・上達が早くなる
という事です!
例えば僕は少し筋肉質で体重が重いのですが、既製品であれば、短いボードに乗りたくても浮力が足りず、乗れません。
ただ、オーダーボードであれば好きな長さで好きな浮力のボードをオーダーすることができるのです!
あと、当然ですが、好きな色、模様が選べるのもオーダーボードの大きな魅力のひとつですね!
そんなオーダーボードですが、デメリットとしては
・シェイパーの腕に左右される
・オーダーサイズを間違うとバランスの悪いボードになる
・売る時に値段が付きにくい
と言ったデメリットもあります。
特に、サーフィンに知識のない人が「かっこいい」という理由だけでボードの形を決めると間違いなく失敗しますので、オーダーの際は知識のある人にオーダーサイズを考えてもらう必要がありますね。
既製品のメリットデメリット
次に既製品ですが、そのメリットは
メーカーがこだわり抜いた間違いないデザインである
と言うことです!
既製品はメーカーが試行錯誤を重ねながらシェイプされ、プロが乗ってその性能を確かめていますので、機能性に間違いはありません!
ですので、カタログにあるうたい文句通りの性能が期待できるのです。
また既製品であれば浮力となるリッター数もきちんと明記されていて、推奨体重も明記されているので、自分に合った浮力のボードを選ぶことができます!
デメリットとしては、
標準体型から大きく離れた人には自分に合ったボードが見つからない
と言うことが挙げられますが、ボードのタイプを変えるなどして補うこともできます!
僕のサーフボード選び体験談
サーフィン入門は浮力のあるボードで
僕がサーフィンを始めた時に使っていたサーフボードは、はっきりとは覚えていませんが
5’9 で 27リッターくらいのパフォーマンス系のショートボード
くらいだったと思います。
このボードはサーフィンが得意な知人から譲ってもらったもので、僕は真面目に一年くらい”独学で”このボードを使って練習していたのですが、ハッキリ言ってほとんど上達しませんでした笑
元々、水泳もできて、運動神経もある方だと思っていた僕ですが、周りが上達していく中で、
自分はサーフィンに向いてないのかな…
と自信を無くす毎日…。
そんな中、サーフスクールに通う縁があったのですか、その時にサーフショップのおじさんに
そのボードでは毎日練習してもなかなか上手くならないよ
と言われたのです。
そのスクールの後、僕はサーフショップに置いてあった
6’7 35リッターくらいのショートボード
を買い、再び練習に励んだのですが、それ以降はこれまでの10倍くらいのペースで上達し、ある程度すぐアップスまではできるようになりました!
周りの友達でも
知人に譲ってもらったショートボードでサーフィンを始める人
は結構いましたが、浮力の合わないボードで初心者が練習しても上達はかなり遅く、サーフィンの楽しさを知る前に辞めてしまうケースをよく見てきました。
つまり、サーフィンを少しでも早く覚えて、楽しさを知っていくためには初期投資はケチらずに、体型に合った適切なボードを選ぶことをオススメします。
週末サーファーはファンボード以上で入門?
一昨年のことになりますが、会社の先輩でもある30代の先輩が2人サーフィンを始めました。
このうち一人は長めのショートボードで、もう一人はロングボードでサーフィンを始めたのですが、二人がサーフィンに行けるのは月に1〜2回程度、パドルもなかなか鍛えられない状態でした。
そんな環境で二人は一年くらいサーフィンを続けていたのですが、一年後、ロングボードで始めた先輩は、テイクオフから横に滑るところまでマスターし、どんどんサーフィンにハマっていったのに対し、ショートボードの先輩はテイクオフができ始めたところでサーフィンを辞めてしまいました。
この二人は体型も似ていて、運動神経も同じくらいの人だったのですが、ボードの違いで上達速度に差が出たのだと思います。
僕を含め、週末サーファーはなかなか海に行くことが出来ませんのでパドル力もなかなか上がりません。
また、ある程度の歳でサーフィンを始めると、バランス感覚が鈍っているので上達の遅いと思います。
そんな環境で、少しでも早くサーフィンの楽しさを覚えたいのであれば、ロングボードからスタートするのもいいかもしれませんね!
慣れてきたら徐々にサイズを短くすればいいだけのことですし。
オーダーする際は詳細な情報まで伝えること
最後に僕がサーフボードのオーダーで失敗した体験談をご紹介します。
数年前の僕は、いつも行くサーフショップで高知県のローカルサーファーさんがシェイプするサーフボードをよくオーダーしていました。
そして、その時も自分の乗りたいイメージをサーフショップに伝え、オーダー表を書いてもらったのですが、僕が持っていたイメージが
短くてクイックに動くショートボード
だったのに対し、出来上がったのが
短くてテイクオフが早いショートボード
だったのです。
具体的には、僕は”ノーズボリュームを抑えたボード”をイメージしていたのに対し、出来上がったのが、”テールからノーズまでまんべんなくボリュームがあるボード”だったのです。
仕上がったボードを見た僕は唖然としましたが、サーフショップのおじさんもイメージの違いに少し驚いた様子で、結果的には再オーダーしてもらうことになったのですが、ボードの納期は2カ月くらい遅れました…。
これらの教訓から学んだことは
サーフボードをオーダーする際は、自分の明確な意思をシェイパーさんに伝え、細かい部分のサイズまである程度決めておくこと!
です。
もし分かりにくいのであれば、自分が気に入ったボードをネットで探してサイズを調べるのもいいでしょう。
せっかくオーダーするのだから、妥協のない最高の1枚に乗りたいですもんね!
まとめ:【サーフィン初心者必見】サーフボードの選び方を現役サーファーが解説
解説してきましたが、いかがでしょうか?
僕の体験談も紹介させていただいので、わかりやすかったら嬉しいです!
サーフボード結構な値段しますし、練習の上達スピードにも大きく影響してきます!
ですので、周りの人のアドバイスを聞きながら、できるだけ長く悩んで決めればいいと思います!
悩む間も楽しいし、勉強になりますからね(笑)
ウェットスーツの選び方についてはこちらの記事で紹介していますので、興味のある人は参考にしてくださいね!!
では、また次の記事で会いましょう!
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