※現在コロナショックにより、各通貨の金利が大幅に下落しております。下落後の数値については、随時変更していきますので、現在の数値は参考程度にご覧ください。
皆さん、こんにちは(^^)
スワップポイント運用で効率よくスワップポイントを稼ぐことのできるのが、【トルコリラ円】【メキシコペソ円】【アフリカランド円】などの
高金利通貨ペア
ですが、高金利通貨のひとつ
「トルコリラ」
のキーワードでウェブ検索した際、「地獄」という文字が予測変換されるのをご存知でしょうか?
トルコリラを始めとした高金利通貨は非常に効率よくスワップポイントを稼ぐことができる一方
非常に不安定な通貨
であることも事実なので、一歩間違えば一瞬にしてスワップポイント数年分の資産を失い
地獄のスワップポイント生活
を送る結果になってしまうことも珍しくないのです!!
本来は、
ローリスク&ローリターンな投資術
であり、僕もオススメのスワップポイント運用ですが、正しい知識も持たず運用してしまうと思わぬ損失を出してしまう可能性も大いにあります。
そこで、この記事では、
高金利通貨ペア【メキシコペソ/円】
について
暴落した際の損失(含み損)
をシミュレーションしていきたいと思いますので運用前には是非確認しておいてください。
重複しますが、スワップポイント運用は
賢く運用すれば初心者でも勝てる可能性を秘めた優れた投資法
ですので、運用を検討されている方は正しい知識と危機感を持った上で慎重に運用してください。
トルコリラの暴落シミュレーションはこちら⇩⇩
この記事を読んでくれている方は既にご存じだと思いますが、FXには通貨ペア間の金利差によって発生するスワップポイントと呼ばれるポイントがあり、
通貨ペアを持っているだけで
毎日このポイント(お金)がもらえます。
もらえるスワップポイントは取引業者によって違いますが、例えばGMOクリック証券さんで
【ドル/円】の買いポジションを1万通貨
保有していた場合…
何もしなくても1日約60円(2019年12月現在)くらいのスワップポイントがもらえます。
※ただし、逆に【ドル/円】の売りポジションを持っていると、”何もせず”スワップポイントが減額されていきます!!
ちなみに、僕は裁量トレードに併せて
200万円くらいの資金
で【ドル/円】【トルコリラ/円】【メキシコペソ円】のスワップポイント運用をしていて、
完全放置状態で、毎日
1,500円前後
のスワップポイントをGETしているのですが、裁量トレードと違ってスワップポイント運用では
売買の判断をすることがない
ので、非常に少ないストレスで運用することができています。
このように、スワップポイント運用は売買の判断をすることがないので、
初心者でも勝てる可能性を秘めたローリスクな投資手法
なのですが、当然、
ロスカットや元本割れ
というリスクもあり、何も知識を持たず運用していれば大きな損失が出る可能性が大いにあります。
スワップポイント運用の危険性などについては別に紹介しておりますので参考にしてください。
メキシコペソという通貨
メキシコペソの特徴
メキシコはアメリカのすぐ南に位置する国で、輸出先の8割がアメリカとなっているため、
アメリカ経済の影響をもろに受ける国
と言えます。
また、国の50%近くが貧困層ということもあって決して経済豊かな国とは言えませんが、
銀や原油などの資源が豊富
という点では大きな強みを持っている国だと思います。
そんな国の通貨メキシコペソは過去に世界的な資源価格の下落などにより、暴落したこともあり、決して安全な通貨とは言えませんが、過去のチャートでは比較的振れ幅も小さく、トルコリラなどの高金利通貨と比べれば
比較的安定した通貨
と言えると思います。
どうして金利が高いの?
ご存じのとおり、(2020年2月現在)日本の金利は0.01%とぼぼゼロに近く、銀行にお金を預金してもほとんど利子はつきません。
これに対し、メキシコペソの金利は約8%と段違いに高く、金利だけでもかなりの利益を出すことができます。
このように一見すれば魅力的な通貨に見えるメキシコペソですが、そもそもなぜこんなに高い金利が実現できるのでしょうか?
国が金利を上げるには「インフレを抑止するため」など、様々な理由がありますが、メキシコなどの新興国が金利を上げるのは主に
「外貨を獲得したい」
という思惑があるからです。
例えば、あなたは経済が不安定で資源にも乏しい国の通貨など誰も欲しがりませんよね…
そこで・・・何とかして外貨を獲得するために金利を高くしているのです。
つまり・・・
逆を返せば、高い金利の新興国通貨は
・金利を上げなければ誰も買ってくれない通貨
・経済が不安定で金利だけ高い国の通貨
ともいえるのです。
【メキシコペソ/円】はどれくらいお得?
高金利通貨ペアには【メキシコペソ/円】の他にも【トルコリラ/円】【アフリカランド/円】などがありますが、同じ資金で運用した場合は実際にどれくらいの違いが出るのでしょうか?
それでは
・資金100万円
・レバレッジ約3倍程度*
でスワップポイント運用した場合の収益率を順に見ていきましょう。
*各数値は2019年12月現在のものです。
【ドル円】
必用証拠金⇒44,000円/1万通貨
取得可能数=3万通貨
レバレッジ=3.3倍
スワップポイント=60円/日
1日利益=180円
1年利益=65,700円
年利=6.6%
【トルコリラ円】
必用証拠金⇒7400円/1万通貨
取得可能数=18万通貨
レバレッジ=3.3倍
スワップポイント=60円/日
1日利益=1800円
1年利益=394,200円
年利=39.4%
【アフリカランド円】
必用証拠金⇒3,000円/1万通貨
取得可能数=4万通貨
レバレッジ=3.1倍
スワップポイント=150円/日
1日利益=600円
1年利益=220,000円
年利=22.0%
【メキシコペソ円】
必用証拠金⇒2,300円/1万通貨
取得可能数=6万通貨
レバレッジ=3.5倍
スワップポイント=110円/日
1日利益=660円
1年利益=241,000円
年利=24.1%
当然、運用する通貨ペアごとに伴うリスクが違いますので、一律のレバレッジで運用することはありませんが、年利だけを見ると
【トルコリラ円】>【メキシコペソ円】>【アフリカランド円】>【ドル円】
の順にスワップ効率が良いことが分かります。
※金利の高さはリスクの高さに比例するとも言えるので運用には注意が必要です。
メキシコペソ暴落シミュレーション
元本割れというリスク
スワップポイント運用の大きなリスクの一つが「元本割れ」です。
スワップポイント運用はポジションを持ち続けながらスワップポイントをコツコツ稼ぐ長期トレードの一種ですが、ポジションを持ち続けるということは、相場が下がれば含み損を抱えることになります。
例えば、1年間ポジションを持ち続けたとして…
相場があまり動かなかったり、一度下がったけど元の水準まで戻って来た場合
であれば、1年分のスワップポイントが利益として残りますが、
相場が暴落して戻ってこなかった場合
であれば1年のスワップポイントなどとは比にならない程の大きな含み損を抱えてしまう可能性があるのです。
多くの初心者トレーダーはこの辺りのリスクをあまり理解しないまま
「暴落してもある程度までは戻ってくるだろう」
という軽い気持ちでスワップポイント運用を始めてしまいがちですが、特に高金利通貨での元本割れは大変危険ですので、きちんとした知識を持っておく必要があります。
暴落したらどれくらいの損益が出る?!
通貨の暴落リスクについてはこれまで説明した通りですが、ここからは【メキシコペソ/円】が暴落した際に
どれくらいの損益(含み損)が出るのか
を実際にシミュレーションしてみようと思います。
ちなみに損益計算やロスカット計算などは簡単な計算式で求めることができますが、
今回は誰でも簡単にロスカット値やレバレッジ数などを調べることができるGMOクリック証券さんの
を利用してみようと思います!
本当に簡単なツールですので、後でご自分の資金に合った数字で試してみて下さい。
※こちらのリンクは携帯表示では飛べませんので、PC表示で見て下さい!
損益の計算方法
それでは実際に暴落時の損益を確認していこうと思いますが、今回は
運用通貨【メキシコペソ/円】
運用資金100万円
運用数量50万通貨
(レバレッジ2.9倍)
で運用した場合を想定してシミュレーションをしていこうと思います。
※ここでは危機感を持ってもらうために少しレバレッジを高めにしています。
ステップ1
”FXネオロスカットシミュレーション”を立ち上げて、各項目に数値を入力していきます。
口座区分=個人口座
入金額=1,000,000
通貨ペア =メキシコペソ/円
取引数量=50万通貨
売買選択=買い
売買レート=現在レート(5.883)
ステップ2
次に、決済レート(シミュレーションしたい暴落後のレート)を入力していきますが、ここでは直近(2016年11月)の最安値
4.878円
を入力してみます。
現在レートから比較すれば、
マイナス約1円の暴落
ということになりますね…
これくらいの下落は今後十分にあり得ると思います。
https://www.gaitame.com/
ステップ3
これですべての数値の入力が完了しましたので、後は『シミュレーション結果を表示』ボタンをポチっと押します。
はい、赤枠で囲った欄に結果が表示されました。
上の画面の右下に表示されているのが、0.9円の暴落がもたらす損失となりますが、たった0.9円の暴落で
約50万円の含み損
が発生することが分かります。
ちなみにこの損益(含み損)をスワップポイントで取り返そうと思えば、
スワップポイント=1日100円
運用数量=50万通貨
で計算すると
1000日
かかることになります(;’∀’)
この説明を聞いてもまだ
「最安値の抵抗線で跳ね返ってくるんじゃない?」
「1000日経てばまた今の水準に戻ってくるでしょ?」
と楽観的に考えている人もいるかもしれませんが、通貨の暴落はさらなる暴落を呼ぶ傾向があるので、
抵抗線を抜ければさらに一気に下落する可能性
も十分にあります。
それでは、次の項目では本当のメキシコペソ地獄を見ていきましょう。
【メキシコペソ/円】地獄のスワップポイント運用生活とは?
https://www.gaitame.com/
これは【メキシコペソ/円】の月足チャートですが、かつてメキシコペソは
1ペソ=10円
付近を推移しており、この時期には
「10円付近が底値だろう」
という情報もネット上で見かけました。
ですので、この時期にメキシコペソのスワップポイント運用に参入したトレーダーも少なくなかったと思います。
しかし…この後、メキシコペソは2008年のリーマンショックをきっかけに暴落を続け、現在の
1ペソ=5円付近
まで下落したのです。
では、
1ペソ=10円
時代に参入したトレーダーがポジションを持ち続けたとすれば現在はどれくらいの含み損を抱えているでしょうか?
先ほどの”FXネオロスカットシミュレーション”で計算しますと…
当時50万通貨で運用していた人であれば、
250万円
の損失を抱えていることになります…( ;∀;)
ほとんどのトレーダーは現在のレートになる前に多額の資産を失ってリタイヤしたと思いますが、資金に余裕のある人は現在も
地獄のメキシコペソ スワップポイント生活
を続けているかもしれませんね…(;´・ω・)
ちなみに、現在のスワップポイント(100円/日)で計算すると、50万通貨で250万円を取り返すまでに
約5000日
かかります(;´・ω・)
いかがですか?
現在、メキシコペソは歴史的にも最安値で推移しており、
「これ以上下がらないのでは?」
という楽観的意見もありますが、ハッキリ言って通貨の先行きなど誰にも分かりません。
つまり、メキシコペソを運用する上では現在の底値5円付近を大きく底抜けて暴落するリスクも受け入れた上で運用する必要があるということです。
スワップポイント運用で勝つにはどうすれば良い?
これまで【メキシコペソ/円】のスワップポイント運用に潜む危険性などを散々ご紹介してきましたが、先ほども説明したとおり、スワップポイント運用は
本来ローリスク&ローリターンな投資手法
です。
なので、正しい知識で正しい資金管理をすれば初心者でも比較的簡単に勝つことができると思います。
ではどうすれば、スワップポイント運用で勝っていけるのでしょうか?
スワップポイント運用でリスクを抑えるために必要なこと、その1は
多少リターンが少なくても安全な通貨ペアを選ぶ
ということです。
高金利通貨ペアの年利などについては上で紹介しましたが、通貨ペアごとのリスクは
金利に比例して高くなる
と考えても間違いないので、大まかに考えると
【トルコリラ円】⇒【アフリカランド円】⇒【メキシコペソ円】⇒【ドル円】
の順にリスクが下がっていくという感じですね。
※ただ、各国の政治や治安情勢によってもリスクは変わってきますので一概に言うことはできません。
次に大切なのが、
資金に応じた無理のないポジションを持つ
ということです。
スワップポイント運用の最大のリスクは元本割とロスカットですが、安全なレバレッジでの取引を行えばロスカットのリスクは最大限抑えることができますし、
最悪の場合でも元本割れの損失で破産するといったことは防げると思います。
ちなみに、初心者であれば
レバレッジ1倍~3倍
を目途にすれば比較的安全にスワップポイント運用ができると思います。
最後になりましたが、どんな投資にしても
簡単に大金を稼ぐことができる手法や必勝法は絶対にありません!!
もしそんな広告をみつけたら、それは100%詐欺です。
本来お金は汗水垂らして稼ぐものです・・・
この事実を理解した上で、
「少額でもいいからコツコツと稼ぎたい」
という謙虚な気持ちがあれば、おのずとスワップポイント運用での成績は伴ってくるのではないかと思います。
僕も謙虚な気持ちを忘れず、地道にコツコツと稼いでいきたいと思いますので、みなさん一緒に頑張りましょう。
なお、僕はいま【ドル円】【トルコリラ円】【メキシコペソ円】でスワップ運用をしていて、【メキシコペソ円】では
究極のローリスク投資”サヤ取り”
も実践しておりますので、興味のある方、これから始めようと思っている人はぜひ見に来てください。