皆さん、こんにちは(^^)
今回の記事では、FXトレーダーであれば誰もが一度は思ったことがある、
損切りをせずにポジションを持ち続けたらどうなるの?
という疑問について、
・損切りをしないことの危険性
・損切りせずに勝つ方法
を説明していきます。
また、僕が実際に実践している
損切りせずに運用する【ドル/円】のスワップポイント運用
もご紹介しますので、興味のある方は読んでいってください(^^)
※僕はFX業界で10年以上細々と生き残っていますが、FXは9割以上が負ける非常に厳しい世界です。できることならやらない方が良いと思います(笑)
ポジションとは?
ポジションを直訳すると「持ち高」となり、FX取引で新規約定(取引成立)した後に、継続して持ち続けている注文のことを指します。
つまり、ドル円を1万通貨買った場合、
「俺、ドル円の買いポジションを1万通貨持ってるよ!」
と言えるわけです。
逆に、ドル円を1万通貨を売った場合は、
「俺、ドル円の売りポジションを1万通貨持ってるよ!」
となります。
ポジションの保有期限はある?
株の信用取引などでは、ポジションの保有期限が最大6ヶ月などと決められておりますが、
FXのポジションに保有期限はありません
株式の場合はポジションを継続して保有したい場合は一度決済した後、再度注文しなければなりませんが, FXは”保証金”さえ足りていれば、好きなだけポジションを持っておくことができるのです。
価格が下がり続けるとどうなるの?
当然ですが、FXで通貨を買う(売る)場合には、取引する量に見合った「保証金」が必要となります。
では、ドル円を買った(買いポジションを持った)時に、円がどんどん下がっていった場合、どうなるでしょうか?
当然ですが、含み損がどんどん増えていき、それに伴って保証金の額が減っていきます。
そして、さらに含み損が膨らみ続けた場合、いずれはポジションを持ち続けるのに必要な証拠金が足りなくなり、ポジションが
強制的に解約(ロスカット)
されてしまうのです。
ロスカットの後に残るのは、激減した口座残高と絶望感だけです(;´・ω・)
損切りしない場合の損失は?
では、損切をせずポジションを持ち続けた場合にどれくらいの損失が出るのでしょうか?
下の図は、投資資金100万円で【ドル/円】を1ドル110円のレートで5万通貨買った場合
を想定した図になります。
※僕が計算したので、少しの誤差はご了承ください…
取引通貨:ドル円 |
上の表で見ますと、1ドル110円で買いポジションを取得した当初は、
ロスカット価格が18.7円
となっていることが分かります。
これは、
1ドル110円だったドル円が18.7円暴落(1ドル91円)した時にロスカットされますよ
という意味になります。
次に、1ドル100円に下落した場合を見ていきますと、この時には含み損が50万円になっており、
ロスカット価格も8.8円
になっています。
この辺りになると、資産半減で絶望的な気持ちになっていると思いますが、まだ9円近くの暴落には耐えられることになります。
最後に、1ドル91.5円になった場合ですが、ここまでくれば含み損が90万円を超し、
ロスカット価格も0.4円
になっておりますので、資産はほぼ失われ、さらに少しの下落でもロスカットされてしまう状況になっております。
この表のように、保有ポジションの含み損が膨らんでいった場合はロスカットに合わないように定期的に証拠金を追加しなければならなくなります。
ポジションを持ち続けるということはこういったリスクと向き合う覚悟がなければならないということですね(;´・ω・)
ポジションを持ち続けることは危険?
FXにはポジションの保有期限がありませんので、含み損に耐え続けて価値が戻って来た時に解約すれば、実質的な損失はありません。(スワップポイントを除いた場合)
つまり、”いずれ取得した価格に戻ってくることを”前提にすれば、ポジションを持ち続けることは損失を最大限に抑える方法なのかもしれません。
ただし!!
相場に底はありません…。
特に高金利通貨ペアなどでは、通貨の暴落は勿論、下手をすれば国の破綻すらあり得るので、「いずれ戻ってくるだろう」という考えは、大きな損失を招く可能性がある非常に危険な考えです。
また、ポジションを持ち続けることはイコール、貴重な投資資金を塩漬けにすることになりますし、ロスカットに耐える為には資金を補充しなければならにので、資金効率を考えれば、ポジションを無謀に持ち続けることは投資家として一番避けなければならないことだと思います。
これらの危険性を考えると、
”無謀に”ポジションを持ち続けることは非常に危険
と言えます(*_*)
ただし…
ポジションを持ち続け、スワップポイントで利益を得ると言う投資手法もあります!
※トルコリラでポジションを持ち続けた場合のシミュレーションは別の記事に記載していますので参考にしてください。
損切りせずに勝つ方法(スワップ運用)
これまではポジションを持ち続けることの危険性などを述べてきましたが、FX業界には、
”損切りせずにスワップポイントを稼ぐ”
という投資手法も存在します。(僕もやってます…)
これからは、スワップポイント運用(スワップ運用)の方法や勝てる理由などについてご紹介していきます。
スワップポイントとは?
※2021年5月現在、各国とも金利が低下しており、スワップポイントも激減しています。
世界各国の通貨にはその国ごとの金利が課せられていますが、金利はそれぞれの国ごとに違うので、当然、高金利の国と低金利の国が存在します。
そして、その金利差によって発生するのが”スワップポイント”です。
例えば、ドルと円の通貨ペアでドルを買った場合…
アメリカの金利が”2.50%”で、日本の金利が”0.10%だとすれば…
アメリカの金利から日本の金利を差し引いた
2.49%
の金利が得られるというわけです。
つまり、簡単に言うと…
【ドル/円】の買いポジションを持っているだけで、“何もしなくても”毎日、スワップポイントというお金がもらえるのです。
もらえるスワップポイントはFX業者によって違いますが、スワップ付与の高い業者であれば、1万通貨で1日
約10円(2021年5月現在)
くらいのスワップポイントがもらえます。
※ただし…逆に【ドル/円】の売りポジションを持っていると、”何もせず”スワップポイントが減額されていきますので注意が必要です。
スワップポイント運用とは?
ポジションを持っているだけで得られるのがスワップポイントですが、
ポジションを長期的に持ち続けてスワップポイントをコツコツ稼ぐ方法
がスワップポイント運用(スワップ運用)です。
コロナショック後は各国とも金利が低下し、スワップポイントも激減していますが、かつてトルコリラやメキシコペソなどは高金利通貨ペアと呼ばれていて、少ない証拠金でかなりのスワップポイントを稼ぐことができていました。
そんなスワップ運用ですが、ポジションを持ち続けるということは元本割れやロスカットなど様々なリスクが伴う危険性もあるので、きちんとした資金管理のもと慎重に運用しなければ多額の損失を被る可能性もあります。
スワップポイント運用が勝てる理由
始めに言いますと、FXは9割以上が敗退する厳しい世界であり長期的に利益を出し続けることは至難の業と言えます。(1~2年勝つことはそんなに難しくありませんが…。
FX界で10年以上生き残っている僕が友達にアドバイスするなら
”FXはやめた方が良いよ”
という内容になるでしょう。
このように、ほとんどの参入者が資金を溶かして去っていくFX業界ですが、初心者にも勝てる可能性があるとすれば、それがスワップポイント運用だと思います。
FXが勝てない理由は下の記事にまとめていますので参考にしてください。
勝てる理由①:利益確定を焦らない
多くの人がFXで勝てない理由の一つに、
利益確定を焦り、損切りが遅れる
という理由があります。
人間の心理では、利益が出ている時は
「早く利益確定しなければ利益が減ってしまう」
という心理が働くのに対し、損失が出ている時は
「もう少し待っていれば損失が減るかもしれない」
という心理が働くので、例え勝率が5割あっても損失の方が膨らんでしまうのです。
これに対し、スワップ運用では利益を確定させることが目的ではなく、スワップポイントを稼ぐことが目的なので
利益確定を焦らずに最大限含み益を伸ばせる
というわけです。
勝てる理由②:メンタル的要因が少ない
FXではハイレバレッジでの取引が可能ですし、売り・買いを繰り返すことによって、どんな相場でも利益を出すことが可能なので、非常に効率よく資産を増やすことができます。
ただ、メンタルの弱い初心者でよくあり勝ちなのが、
・相場に踊らされて売っても買っても負ける
・ナンピンでレバレッジを増やしながら負けていく
というパターンです。
これに対し、スワップ運用では基本的に買いしかないので、メンタルの弱い人でも”十分に下がってから買う”というルールさえ守っていれば勝てる可能性が増えるのです。
スワップ運用の方法と注意点
ポジションの持ち過ぎに注意
上の口座詳細は、今年1月現在の僕の【ドル円】ポジション状況ですが、
完全にスワップ地獄(*_*;
であることが分かります。
このように、後先を考えずにポジションを持ち続ければ、含み損が増え続け、いずれは資金が足りなくなって強制ロスカットに合ってしまいます。
つまり、ポジションを取る際には、割安感に飛びついて買い過ぎることなく
自分の資金ならどれくらいの値下がりに耐えられるのか
を考えたうえで計画的に取引を行ってください。
あらかじめ〇通貨以上は絶対に買わない
と決めておくのも良いと思います。
十分に下がったところで買う
スワップ運用の一番のリスクは値下がりによるロスカット、含み損の増加なので、極端に言えば
下がり切ったところで買えばリスクはゼロ
となります。
ただ、相場がどこまで下がるかなど誰にも分からないので、過去の相場と見比べながら、
できるだけ下がったところで買う
ことを心がけてください。
例えば僕はドル円のスワップポイント運用をしていますが、現在の1ドル109円を目安にして、これ以上円安がすすめば新規ポジションは取らないようにしています。
※トルコリラなどの高金利通貨ペアは底があって無いようなものですので、過去の最安値だからといって安心はできません。
安定した通貨ペアを選ぶ
FX(為替)は通貨間の価格差によって変動します。
つまり、ドル円(アメリカと日本)のようにお互いが安定した通貨ペアであれば為替の変動もあまり激しくないのですが、トルコリラ円などのように、相手国が発展途上で不安定な国の場合は、為替の変動が激しいばかりか、最悪は通貨価値がゼロになる可能性もあるのです。
逆に言えば、通貨価値が不安定だからこそスリルのある取引ができるのかもしれませんが、
スワップ運用は長期戦になりますので
初心者はドル円などの安定した通貨ペアを選んだ方が良いと思います。
計画的に利益確定する
ここではスワップ運用をオススメしていますが、コロナショック後、各通貨ペアともにスワップポイントが激減しており、まとまった収益が期待できない状況となっています。
以上を踏まえたうえで、僕はポジションの含み益100Pips(約5,000円)を目途に利益確定を行い、
同じだけ下がれば再び買う
という取引を繰り返しております。
【実績を毎日公開】ドル/円のスワップポイント運用
現在、僕は約100万円の軍資金で【ドル円】【メキシコペソ円】のスワップポイント&裁量取引を実施中ですので参考にしてください。
・ドル円_スワップポイント運用実績
・メキシコペソ円_スワップ運用実績を毎日公開
含み損を抱えながらポジションを持ち続けることには危険が付きまとうのですが、正しい知識と正しい資金管理の下、ポジションを保有すれば、確実にスワップポイントを稼ぐことができます。
まとめ:FX_損切りしないとどうなる?危険性や損切り無しで勝つ方法を紹介
いかがでしたでしょうか?
ポジションを持ち続けてスワップポイントを稼ぐという手法には、含み損の拡大やロスカットといった大きなデメリットもありますが、
安定した【ドル/円】で、なおかつ円高時期にポジションを持つことによって、リスクを最大限に抑えることができると思います。
スワップポイントの利益はわずかですが、9割以上のトレーダーが負けるFX業界においては、長く利益を残し続けること自体がとても重要なのです。
それでは、皆様の成功をお祈りしております。
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