【おすすめ漫画】板垣恵介「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~を読んでみた【感想、レビュー】

読書

2023年1月6日に発売の刃牙シリーズの作者である板垣恵介先生の自衛隊時代のエピソードを漫画化した「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」を読みました。

はっきり言ってめちゃくちゃ面白いです、この漫画。読んでいると脳内エンドルフィンが出るレベルです。

刃牙シリーズのファン、板垣先生のファンなら必読でしょう。

板垣先生が漫画家になるまでのルーツが分かります。

読み終えると、ああ、この人なら、こんな体験してるなら刃牙書けるよなぁ、となること間違いないです。

本の内容をざっくりと解説します

この漫画は、少年チャンピオンに読み切り掲載されていた何本かの板垣恵介先生の自衛隊時代のエピソード漫画をまとめて、単行本化したものです。

内容は、

 ・200000歩2夜3日

 ・70分600cc以上?

 ・340メートル60秒

 ・210日900m/m以上 前編

 ・210日900m/m以上 後編

 ・特別対談 板垣恵介×ぱやぱやくん

の漫画5話+対談となっています。

タイトルだけ見ると意味不明です。しかし、安心してください、内容も理解の範疇を超えてきます。

内容については、自衛隊の中でも精鋭部隊とされている第一空挺部隊、その部隊に所属していた板垣先生が体験した厳しい訓練や生活ぶりが漫画となっています。

これが本当に面白いです。1つ1つの話が濃すぎます。第一空挺部隊がやっている訓練も板垣先生自身もぶっ飛んでいます。強烈なエピソードばかりで、すべらない話をずっと聞いている感じです。

板垣恵介先生について

言わずと知れたグラップラー刃牙シリーズの作者。その濃い絵柄と内容に魅了されたファンは数知れません。

刃牙シリーズの主人公刃牙は最強を目指していますが、板垣先生も最強を目指していたそうです。

ボクシングで国体に出場経験があったり、自衛隊の精鋭部隊である第一空挺団に所属していることからもその肉体と精神の強さがうかがわれます。私の勝手なイメージですが、武井壮さんが漫画を描いているような感じですね。

ちなみにBeasters、Sanda等の作品で知られている人気漫画家 板垣巴留先生は板垣恵介先生の実の娘です。まさに漫画界最強の父娘です。

ちなみに、板垣巴留先生もエッセイ漫画「パルノグラフィティ」という漫画を出しており、そこでは父親である板垣恵介先生との思い出話が数多く出てきます。娘の立場から見た板垣恵介先生の人間像が知られて面白かったですよ。

「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」の評価、口コミ

2023年1月現在のAmazonの評価では、

 5点満点中4.7点とかなりの高評価

となっております。

評価者の数が259人とかなりの数がいる中で4.7点の評価はかなりの点数ですね。ほぼ満点です。

Amazonのレビューでは、

・これは面白い!素晴らしい体験談です!

・バキの10倍面白いッッ!

・ずっと読みたかった名作。

・陸上自衛隊、第一空挺団を描いた傑作

・超面白いので刃牙ファンは読まないといけませんよ!

という意見がありました。Amazonの口コミもバキの読者感が出ていて面白いです。

こんな方におすすめ

この漫画は、

 ・刃牙シリーズのファン、板垣先生のファン

 ・自衛隊の世界に興味がある

 ・板垣先生の過去や人間性を知りたい

 ・人間を極限状態に追い込む訓練やその際の人間の心理を知りたい

という方におすすめです。

漫画の雰囲気は他の板垣先生の漫画そのままです。あのノリで板垣先生の過去を振り返った漫画と考えてください。そんなの面白いに決まってますよね。

もちろん、刃牙シリーズを読んだことがないという方にもおすすめです。

内容紹介①(200000歩2夜3日)

30キロの装備を背負った状態で富士山を1周するという話です。タイトルは、富士山を200000歩で2夜3日かけて1周するという意味ですね。

ただ歩くだけも相当な距離であるのに、30キロの装備を背負ったまま歩き続けるのです。半端ないです。

このような極限状態になると人間はどうなるのかという例として、

 ・ポッカレモンの原液をイッキ飲みしたくなる

 ・さしすせそが言えなくなる

 ・つけていた腕時計が痩せたために腕からずり落ちる

ということが紹介されています。

これは、体験した人でしか分からないことですね。非常に説得力があります。

ちなみに、知人が自衛隊に所属していますが、この訓練のことについて確認したところ、実際にある訓練で、喉が渇くと本当に言葉が出なくなるようです。

その知人曰く、この漫画については、自衛隊あるあるって感じだね、すべて実話だよと語っていました。厳しい世界ですね…、自衛隊の皆様ご苦労さまです。

内容紹介②(340メートル60秒)

ヘリコプターからパラシュートを使って飛び降りるという降下訓練の話です。

自分の意志で上空から飛び降りる、そして、パラシュートが開かなければ死んでしまうという極限状態の体験記です。

私も過去にスカイダイビングをした経験がありますので、板垣先生の気持ちにめちゃくちゃ共感できました。

漫画の中で板垣先生はパラシュートの開かない確率30万の1だけど、飛ぶ直前には2分の1に感じたとありますが、これは本当にそうです。

このエピソードでは極限状態に見せた同僚のカッコよさが良いです。読んだ後にさわやかさを感じました。

内容紹介③(210日900m/m以上)

えっと…簡単に言うと下ネタの話です。極限状態の尿意や性欲の話です。なんだこのテーマ…。

板垣先生の圧倒的表現力、画力で描かれる下ネタ。この生々しさ、刃気SAGAを思い出しました。見ているこっちが恥ずかしい…みたいな。

ただ、この単行本の中で1番笑いました。板垣先生、最低ですが最高です。有名な範馬勇次郎のセリフである「禁欲の果てにたどり着く境地などたかが知れたものッッ」を自らやってます。

やはり、このぶっとんだ作者でないと刃牙シリーズは描けないよなぁと妙に納得しました。

まとめ

以上、板垣恵介先生作の「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」を紹介しました。

刃牙ファンはもちろんのこと、漫画としての完成度が高いのでどんな方でも楽しめるかと思います。おすすめですよ。

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